「エントロピー通信」発行のお知らせ

これは、路上で拾った、検索してもたどりつけないお話を集めた小冊子です。

 

昨春までインドに1年弱語学留学をしていました。日本というか関東圏以外で暮らすのははじめてのことで、些細な、しかし自分にとっては大発見だと感じる出来事がたくさんありました。
 
ふと、世界のあちこちで暮らす何人かの方々の顔が浮かび、あの人にもそういう瞬間がきっとあるのでは、それは一体どんなものだろうと話を聞いてみたくなりました。架空の通信社「エントロピー通信社」の特派員として、ご自身が日常の中で発見し、驚き、かつインターネットで検索しても出てこない、世界のとある路上で拾ったお話をレポートしていただき、それを一冊にまとめようとインドで決めたのでした。
 
今回執筆いただいた6名の方々は、突然のお願いにもかかわらず快諾してくれました。そうして届いたレポートを集めてできたのがこの冊子です。執筆者の方々について、このページでも改めてご紹介できたらと思っています。

ただ、昨年は年明けから新型コロナウイルスの感染流行が世界を飲み込み、「いつもの日常」はいまなおその渦の中にあります。執筆者の皆さんの原稿にもそれが色濃く出ているのが印象的です。6人6様の2020年の記録を、ぜひ読んでいただけたらと思います。
 
 

第1号のもくじ

 
エントロピー通信、発行によせて

近藤聡乃(アーティスト、マンガ家)
スズメの水浴び

from NEW YORK
 
長屋美保(ライター、アジア食堂料理人)
街で一番小さなアジア食堂から見えるもの
from MEXICO CITY
 
古川不可知(人類学者)
シェルパ・ジャガイモ・ロックダウンーーエベレスト街道日記2020年3月
from KHUMBU

山本ぽてと(ライター)
オバケ一〇〇匹
from OKINAWA

⑤銀林みのる(作家)
武蔵野線、廃線となる!
from TOKYO, SAITAMA

真利子哲也(映画監督)
米国(コロナ禍)撮影日誌
from BOSTON, CHICAGO

​プロフィール
 
 

印刷・製本について


今回の冊子はガリ版で印刷をしています。
 
本のデザインをしてくださったデザイナー・吉岡秀典さんとの打ち合わせの際に、ガリ版で刷るのはどうでしょうかと提案してみたところ、やってみたらいいのでは!と背中を押していただけたので、人生初のガリ版印刷に挑戦してみました。吉岡さんのデザインのおかげで、2021年っぽさのあるガリ版冊子に仕上がったのではと思います。
 
ガリ版の製版や刷りについては10-48.netの神崎智子さんにいろいろと教えていただきました。10-48.netの存在がなければ、ガリ版で刷ろうとも思いつかなかったはず…。ガリ版に興味のある方はぜひ10-48.netを訪ねてみてください。
 
製本は簡易の和綴じです。製本は山登り・編集チームメンバーの静祥堂の宇川さん、それと父にも手伝ってもらいました。
 
 

冊子情報

「エントロピー通信」第1号
発行日:2021年6月6日
価格:1,100円(税込)
ページ数:86ページ
判型:A5
デザイン:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
編集・印刷・製本:田中祥子、宇川静(静祥堂)
発行人:田中祥子

 
 
 

 

 

冊子のご注文について

※7/25追記※
現在増刷作業中です。発送までに2週間〜1ヶ月ほどお時間をいただいております。お時間をいただいてしまい恐縮ですが、ご理解いただけましたら幸いです。ご希望の方はフォームよりご注文をお願いいたします。

右上の「ご注文フォーム」よりお申込みをお願いいたします。

・本冊子の代金は、1,100円(税込)です。送料は別途180円を頂戴いたします。

・お申込み後、1週間以内に郵便局のスマートレターにて発送予定です。

・冊子の代金は到着後、1週間以内に指定の銀行口座にお振込みをお願いいたします。振込手数料はご負担をお願いいたします。振込先などを記載した用紙を冊子と同送いたします。

・本冊子は印刷、製本をすべて手作業で行っております。そのため1冊1冊仕上がりが異なります。また、印刷ムラがあることをあらかじめご理解いただけますと幸いです。乱丁・落丁があった際にはお手数ですがご連絡をお願いいたします。